— 社会運動をする人へのメモ —
これは、社会運動の中で、どうすれば少しでも安全で対等な場をつくれるかを考えるためのメモです。
自分は大きな団体の代表でもなく、このサイトも一人で管理しています。それでも、発信する立場にいる以上、気づかないうちに発言力を持ってしまったり、誰かにとっての「中心」になってしまうことがあるかもしれないと思っています。
社会運動は平等や解放を目指す場のはずですが、その中でも上下関係や権力の偏りが生まれてしまうことがあります。
たとえば、
・知識がある人や活動歴が長い人が、自然と発言力を持ちやすい
・社会的にマジョリティ側にいる人が、無意識のうちに中心になりやすい
・ハラスメントが起きても、内部では相談しづらい
・問題を指摘すると「分断になる」と言われてしまう
これは特定の団体だけの問題ではなく、さまざまな運動の中で繰り返し起きてきたことだと思います。
さらに、身体的・経済的・精神的な制約のために、そもそも運動の場に参加しづらい人がいることも忘れてはいけないと思います。
・集会に来られない人。
・長時間の議論が難しい人。
・交通費や参加費を負担できない人。
・人の多い場所がしんどい人。
・発言そのものが大きな負担になる人。
参加していないように見えても、それは無関心だからとは限りません。
社会の中にある差別や力関係は、運動の中にも入り込みます。自分もその構造の外にいるわけではありません。
だからこそ、「善意」や「理想」だけに頼らず、あらかじめ仕組みを考えておくことが大切だと思っています。
1 グラウンドルールの例
完璧なルールはありませんが、たとえばこんなことを共有できるかもしれません。
・見た目や話し方で、性別・国籍・障害などを決めつけない
・呼んでほしい名前や代名詞を尊重する
・差別的な言動をしない(無意識の偏りにも気をつける)
・写真を撮るときは、必ず本人の許可をとる
・虐待や性暴力、自死などの話題を出すときは事前に確認する
・知識量や活動歴で人に優劣をつくらない
・わからないことを聞いても責められない雰囲気をつくる
また、参加しづらい人のことを考えて、
・オンライン参加の選択肢を用意する
・匿名で意見を出せる方法をつくる
といった工夫も考えられるかもしれません。
ルールは、誰かを管理するためのものではなく、安心して関われる場を守るためのものだと考えています。
2 ハラスメントが起きたときに
理念だけでは守れないこともあります。
もしハラスメントが起きてしまったときにどうするのかを、事前に話し合っておくことが大切だと思います。
たとえば、
・相談できる人や窓口を決めておく
・匿名で相談できる方法を用意する
・当事者の安全を最優先にする
・必要に応じて距離をとる措置を考える
・再発防止のために話し合う
問題をなかったことにしないこと。
そして、声を上げた人が孤立しないこと。
それが、ひらかれた運動を守ることにつながると思っています。
3 参考資料
これまで自分が関わった社会運動で実際に使ってきた、『ハラスメント対応マニュアル』や『だめなことについてえほん』のPDFを公開します。
自分もまだ学びの途中です。
それでも、共有することで少しでも安全な場づくりにつながるならと思っています。
自由に複製・改変して使ってください。
どこかで誰かの参考になればうれしいです。
