社会運動の
参加のしかた
今の社会や政治の状況に不安を感じている人は多いと思います。
生活が大変だと感じている人、
ニュースを見て「おかしい」と思うことがある人、
差別や戦争、環境問題などについて心配している人もいるかもしれません。
そんなとき、社会に対して何か意思表示がしたいと思うこともあると思います。
社会運動というのは、社会の問題について意思表示をすることです。
社会運動には、いろいろな関わり方があります。
たとえば
・SNSで発信する
・友達と社会のことについて話す
・官邸などのサイトに意見を送る
・社会運動を応援している本屋やお店に行く
など、いろいろな形があります。
その中の一つが
路上で行われる抗議≒デモです。
デモの種類
デモにはいくつかの種類があります。
デモの種類を図にすると、こんな感じです。

ほとんどのデモは、
スタンディング:その場で行うデモ
マーチ(行進型のデモ):みんなで歩くデモ
のどちらかです。
ほかにもいろいろありますが、今回は説明を割愛します。
デモの形はこの図に載っているものだけではありません。
新しいデモは世界中でどんどん生まれています。
なぜデモをするの?
デモは、
政治家や社会に意思を示すためのものです。
社会の問題について
「これはおかしい」
「こういう社会にしてほしい」
という声を、
見える形で示す方法の一つです。
また、同じことを感じている人がいると分かったり、
一人ではないと感じられる場でもあります。
スタンディングとは
スタンディングは、
その場で行うデモです。
駅前や広場などで行われることが多く、
・プラカードを持つ
・ビラを配る
・スピーチをする
などが行われることがあります。
これらがないこともあります。
名前はスタンディングですが
ずっと立っていなければいけないわけではありません。
段差や縁石に座る人もいますし、
地面に座る人もいます。
ウロウロする人もいます。
私はスタンディングに参加するときは、基本座っています。
座ってお菓子とか食べてます。スマホいじってます。
無理をする必要はありません。
スタンディングはグループで行われることが多いですが、
一人で行うスタンディングもあります。
一人でプラカードを持ってその場にいるだけでも、
意思表示になります。
これを一人スタンディングと呼びます。
また、コールやスピーチのないスタンディングは、「サイレントスタンディング」と呼ばれます。
はじめての方には、サイレントのものをお勧めします。
音が大きいと、圧倒されるし、疲れるからです。
マーチ(行進型のデモ)の方がスタンディングより大規模なことが多く、また、歩かないといけなくて途中で抜けづらいので、はじめての方には、スタンディングをお勧めします。
マーチについての説明は今回は割愛します。
デモでよく見かけるもの
プラカードとは?
プラカードは、
メッセージをかいたボードや紙です。
スタンディングでもマーチでも使われます。
現地で配ってくれる人もいるので、
自分で持っていかなくても大丈夫なこともあります。
顔を見られたくない人は
顔の前に持つこともできます。
顔を見られたくない人は、ほかにもマスクをつけたり帽子を被ったり、サングラスをしたりといった対策を取れます。
このサイト(連帯カレンダー)でも、無料でダウンロードして印刷できるプラカードをまとめています。
自由に使えるプラカード一覧を見る
ビラとは
ビラは、
活動の内容や社会運動の情報を説明する紙(チラシ)です。
スタンディングでもマーチでもだいたい配っている人がいます。
また「このビラを配ってください」とお願いされることもあります。
ビラを読んで
・内容に同意できる
・配れそう
・安心できる団体や個人のものそう
と思ったら、街の人に配ることもできます。
緊張すると思うし、街には意地悪な人もいるので、無理だと思ったら、断って大丈夫です。
もし配りたくないのに、断れず、間違ってたくさん貰ってしまった場合は、
デモに慣れていそうな人に
「すみません貰っちゃったんですけど、緊張するので配れなくて…」
と言って代わりに配ってもらいましょう。
知らない人と話すことに抵抗がある場合は、
自分のカバンに突っ込んで、そのまま帰って大丈夫です。
例として、オンラインでアクセスできる素敵なビラを2つ紹介します。
ダウンロードして両面印刷して使えます。(どちらも3枚折りです)
リーフレット「沖縄でいま何が起きてるの?」
パレスチナのためにできるBDS
スピーチとは
スピーチは、
マイクなどを使って話をすることです。
聞いてもいいですし、
聞かなくても大丈夫です。
リレー形式やオープンマイク、と書かれているものだと、
参加者も含めて話したい人が話せることがあります。
マイクが回ってくることがあります。
スピーチは一言でも大丈夫です。
もちろん、断ることもできます。
断る時は、「大丈夫です」と言えばいいです。
私は、緊張するので、路上でスピーチをしたことがありません。
コールとは
コールは、
みんなで同じ言葉を言うことです。
「戦争反対!」「戦争反対!」みたいなやつです。
・言いたい
・言えそうだ
と思ったら、参加してみてください。
もちろん、参加せずに黙っていてもいいです。
ペンライトとは
最近は、ペンライトを持って参加する人もいます。
路上でみんなで集まってペンライトを持っていると、目立ちます。意思表示になります。
※巷ではデモにペンライトを持っていくことについての謎論争が起きているそうですが、個人の所有物なので、もちろん自由に持ってきて大丈夫です。
あなたの持ち物をどこに持っていくかは、あなたの自由です。
UDトークとは
UDトークは、
話している言葉を文字にするアプリです。
スマートフォンやタブレットなどを使って、
スピーチの内容をリアルタイムで文字にすることができます。
UDトークがあると、聴覚障害のある方や、音声の言葉を聞き取るのが苦手な人もデモでのアナウンスについていけるようになります。会話に参加できるようになります。
リンクを共有すると、
その場にいない人も内容を読むことができます。
ただし、デジタル機器や人手が必要なので、現状すべてのデモで用意されているわけではありません。
ダウンロードはこちらから:https://udtalk.jp
主催とは
主催とは、そのデモを企画している人や団体のことです。
日時や場所を決めたり、告知をしたりします。
主催は、ボランティアの市民です。
主催者は、この活動で一銭ももらっていません。
多くの場合、自分の時間やお金を削って準備しています。
そのため、すべてが完璧に準備されているとは限りません。
主催者も人なので、完璧さや理想を求めすぎないようにしましょう。
もし差別的な言動やハラスメントがあった場合は、それを伝えることは大切です。
ただ、
「こうすればもっとこの運動は良くなる」
と思ったとしても、それを主催者に言う必要はありません。
主催者は、ただでさえ準備や運営で疲れていることが多いからです。
もし
「こういうデモがあったらいいのに」
と思うことがあったら、
自分で主催することもできます。
主催者は特別な人ではありません。
あなたと同じ市民です。
参加者は何をしたらいいの?
一言で答えます。
デモにおいて、絶対にしなければならないことはありません。
何もしなくても、
その場にいるだけで参加です。
デモでは
・プラカードを持つ人
・ビラを配る人
・コールをする人
などがいます。
でも、それをする必要はありません。
ただ、その場でぼーっとしてるだけでもいいです。
わたしも、何もしないでお菓子食べて座ってることが多いです。
それも、参加です。
一人で行ってもいい?
大丈夫です。
一人で来ている人もたくさんいます。
誰も気にしません。
友達と行くのもいい
友達と一緒に行く方が安心という人もいると思います。
身近に興味のある人がいたら、
一緒に行ってみるのもいいと思います。
社会運動友達を作るためにマッチングアプリを使うひともいます。
どこかに行くついででも大丈夫
デモというと、
特別な予定のように感じる人もいるかもしれません。
でも
・買い物のついで
・散歩のついで
・遊びに行くついで
などに、少しだけ見に行くという参加のしかたもあります。
途中から来てもいいですし、
途中で帰っても大丈夫です。
小規模デモのすすめ
デモに参加してみたいと思っても、
「人が多そうでこわい」
と感じる人もいると思います。
そんなときは、小規模なデモやスタンディングからはじめるのがおすすめです。
小規模デモは、2人〜10人くらいの少人数で行われることが多く、
サイレント(静かにいる)形式で、コール(掛け声)がない場合も多いです。
また、主催も大きな団体ではなく、
個人や少人数のグループで行われていることが多いです。
そのため、
・その場の流れがゆっくりでわかりやすい
・音や人の多さの負担が少なめ
・わからないことがあった時に、周りの人に聞きやすい
・途中で帰りやすい
といった特徴があります。
一方で、ニュースやSNSでよく見かけるのは、
人数が多く、コールがある、大規模デモです。
大規模のものは、告知の時点で反応がたくさんあったり、活動年数の多い団体がいくつかで組んで共催していたり、国会前や渋谷で行われたりすることが多いです。
どちらにも良さがありますが、
最初の一歩としては、小規模なもののほうが参加しやすいと個人的には思います。
また、人数が少なくても、抗議は抗議です。
「ここに反対している人がいる」と見えること自体に意味があります。
最初から大きなデモに行かなくても大丈夫です。
自分に合った規模から、無理のない形で関わっていくことも、立派な参加のしかたです。
最後に
社会運動は、特別な人のものではありません。
・少し見に行く
・立ち止まって様子を見る
・10分だけ参加する
それでも十分です。
まずは、見に行くだけでも大丈夫です。
また、社会運動への参加はデモだけではありません。
こちらの記事も一緒に読んでいただけるとうれしいです。

