続けるために知っておきたい! アクティビストの バーンアウト(燃え尽き症候群)のこと【翻訳記事】

読了どくりょう目安めやす:5ふん

社会しゃかいをよくしたいとおもってうごくなかで、づかないうちにしんどさをかかえてしまうことはありませんか?

この記事でいう「アクティビスト」とは、社会しゃかいなか問題もんだい関心かんしんち、それをえようと行動こうどうするひとのことをします。
また「アクティビズム」は、そのような行動こうどう全体ぜんたいのことです。 特別とくべつ立場たちばひとだけでなく、身近みぢかなところでこえげたり、かかわったりすることもふくまれます。

やらなきゃいけないことがおおい。わりがえない。うまくいかないこともある。
それでもまりにくい。責任感せきにんかんしつぶされそう。
そんな状況じょうきょうのなかで、こころからだすこしずつつかれていくことは、めずらしいことではありません。

それがかさなると、「バーンアウト(=症候群しょうこうぐん)」とばれる状態じょうたいになることがあります。 これは、ただのつかれではなく、ながつづいたストレスによって、やるなくなったり、感情かんじょう不安定ふあんていになったりする状態じょうたいです。

これはだれ一人ひとり問題もんだいではなく、いまの社会運動しゃかいうんどうのありかたなかこりやすいものでもあります。

だからこそ、っておくことや、言葉ことばにすることが大切たいせつだとおもいます。

そこで、この記事では、ここからは、バーンアウトについての理解りかいふかめるために、Activist Handbookさんの記事翻訳ほんやくします。
クリエイティブコモンズのマークがついていましたが、ねんのため事前じぜんにActivist Handbookさんに連絡れんらくをとり、翻訳許可ほんやくきょかをいただきました。


このガイドでは、アクティビストのバーンアウトにどのように対処たいしょするか、
そしてそれをどのようにふせぐかについて説明せつめいします。

バーンアウトとは、慢性的まんせいてきなストレスの最終的さいしゅうてき結果けっかとしてこる状態じょうたいです。
いらだち、やる低下ていか感情かんじょう不安定ふあんていさといった特徴とくちょうをもつ症候群しょうこうぐんです。

バーンアウト症候群しょうこうぐん)には、つぎの5つの段階だんかいがあります。

・ステージ1:ハネムーン
あたらしい活動かつどう課題かだいはじめたときの、つよ意欲いよくやワクワクした気持きもちがある状態じょうたいです。
れいとして、あたらしいアクティビズムのグループに参加さんかしたときなどがあげられます。

・ステージ2:ストレスのはじまり
疲労感ひろうかん生産性せいさんせい低下ていか睡眠すいみんみだれなど、ストレスの症状しょうじょうすこしずつあらわはじめる段階だんかいです。

・ステージ3:慢性まんせいストレス
→やる低下ていかくわえて、よりつよ症状しょうじょう頻繁ひんぱんあらわれるようになります。この段階だんかいでは、喫煙きつえん飲酒いんしゅなどのこのましくない習慣しゅうかんはじまることもあります。

ステージ4:バーンアウト
日常にちじょう最低限さいていげん作業さぎょうでさえ対処たいしょするのがむずかしくなります。すべてが退屈たいくつ価値かちのないもののようにかんじられ、感情かんじょうにぶくなる、あるいはつね圧倒あっとうされているようにかんじる状態じょうたいになります。

・ステージ5:慢性化まんせいかしたバーンアウト
バーンアウト症状しょうじょう日常生活にちじょうせいかつ一部いちぶとなり、慢性的まんせいてき疲労ひろうよくうつ、無気力むきりょくといった状態じょうたいつづくようになります。

非常ひじょう負担ふたんおおきい課題かだい
適切てきせつなサポートがられないこと
自己認識じこにんしき自分じぶん状態じょうたいへのづき)の不足ふそく
日常にちじょうのルーティンからはなれてやす機会きかいがないこと
仕事しごと活動かつどうから満足感まんぞくかんられないこと
家族かぞく問題もんだいなど、その他そのた個人的こじんてきなストレス要因よういん
物事ものごとたいするコントロールかん欠如けつじょ
・ワークライフバランスのくず
不公平ふこうへいさをかんじる環境かんきょう

アクティビストがにな活動かつどうは、計画けいかくてたり、うまく組織そしきしたりすることがむずかしいものがおおくあります。おおくの活動かつどうはボランティアでおこなわれており、給与きゅうよのようなかたちで「すぐにられる報酬ほうしゅう」があるわけではありません。

また、アクティビストは少数派しょうすうは立場たちばかれることもおおく、その主張しゅちょう反対はんたいするひと社会全体しゃかいぜんたいからの圧力あつりょく攻撃こうげき対象たいしょうになることもあります。そのため、活動かつどう準備じゅんび参加さんかそのものがむずかしくなり、さらなるストレスにつながることがあります。

さらに、アクティビストがかれているこのようなストレスのおおきい環境かんきょうは、あまりひろられていません。そのため、十分じゅうぶん共感きょうかんられにくく、支援しえんかぎられがちです。ときには、友人ゆうじん家族かぞくからさえも、活動かつどう批判ひはんされたり、「無駄むだなことだ」となされたりすることもあります。

おおくのアクティビストは、「自分じぶんそそいでいるエネルギーは本当ほんとう変化へんかにつながるのだろうか」といったまよいや不安ふあんを、くりかえかんじています。たとえば気候変動きこうへんどう問題もんだいひとたちをても、そのことはよくかります。アクティビストたちにより重要じゅうよう活動かつどうつづけられている一方いっぽうで、世界の実際じっさい対策たいさく十分じゅうぶんすすんでいないのが現状げんじょうです。こうした状況じょうきょうは、達成感たっせいかんにくさにつながり、バーンアウトのリスクをさらにたかめてしまいます。

また、アクティビストはつねに「実際じっさい変化へんかこすこと」をもとめられるプレッシャーをかかえています。これまで緑地りょくちだった場所ばしょあたらしく商業施設しょうぎょうしせつ建設けんせつされるといったのぞましくない変化へんかきた場合ばあいみじか時間じかんなかでそれに対抗たいこうすることがもとめられます。効果的こうかてき抗議行動こうぎこうどうてたり、べつ提案ていあんかんがえたりしながら、実際じっさい影響えいきょうあたえなければなりません。その過程かていはとても負担ふたんおおきく、たとえ活動かつどうしても計画けいかくがそのまますすんでしまった場合ばあいには、つよいフラストレーションをかんじます。

おおくのひとは、自分じぶんがバーンアウトを経験けいけんしていることにすぐにはづきません。バーンアウトはゆっくりと進行しんこうするため、自分じぶんがつくことがむずかしいからです。
おおくの場合ばあい生活せいかつ深刻しんこく影響えいきょうてから「なにかおかしい」とかんじるようになります。たとえば、家族かぞく友人ゆうじん頻繁ひんぱん衝突しょうとつするようになる、学校がっこう仕事しごとでうまくいかなくなる、過度かどねむるようになる、つねつかれているとかんじる、あるいはすべてのことにいらだちをかんじるようになる、といった変化へんかです。
本来ほんらいは、そのような状態じょうたいになるまえづくことが理想りそうです。

バーンアウトにづくためには、まずその意味いみ症状しょうじょうについてることが大切たいせつです。そして、ストレスをかんはじめた段階だんかいで、そのサインをかるないことが重要じゅうようです。ストレスを否定ひていしたり無視むししたりして日常にちじょうつづけるのではなく、「自分じぶんはいまストレスをかんじている」と認識にんしきすることが必要ひつようです。ストレスからをそらすことは、かえってバーンアウトのリスクをたかめてしまいます。

バーンアウトを予防よぼうするための方法ほうほうとして、つぎのようなことがあげられます。

自分じぶんつよいストレスをけていることを認識にんしきすること

・こまめに休憩きゅうけいをとること

日常にちじょうなかべつ活動かつどうから満足感まんぞくかんること

趣味しゅみをおろそかにしないこと

・1にち30ぷん以上いじょう運動うんどうをすること(散歩さんぽでもOK)

・セルフケアをおこなうこと(十分じゅうぶん水分補給すいぶんほきゅう、7〜8時間じかん睡眠すいみん友人ゆうじんごす、大切たいせつひと連絡れんらくをとる、ペットとごす、音楽おんがくく、あたらしいたのしみをつけるなど)

日記にっきやログ、メモなどに自分じぶん気持きもちをのこすこと

必要ひつようおうじて専門的せんもんてきなカウンセリングやセラピーをけること

自分じぶん限界げんかい認識にんしきし、それをれること(わたしたちは無敵むてきではありません)

・アクティビズムや仕事しごとを、自分じぶん健康けんこうよりも優先ゆうせんしないこと

・タスクが負担ふたんになっている場合ばあいには、友人ゆうじん同僚どうりょうほかのアクティビストにたすけをもとめること

・ストレスの原因げんいんとなっているものからはなれることが大切たいせつです。必要ひつようであれば、アクティビズムから一時的いちじてきはなれることも問題もんだいありません。やすむことで、またすこちからもどして、えていこうとおもえる自分じぶんもどってこれるはずです!😃

信頼しんらいできるひとに、自分じぶん気持きもちをつたえてください。バーンアウトをみとめることはよわさではありません!気持きもちを言葉ことばにして共有きょうゆうし、それがめられることで、こころかるくなります。また、相手あいておなじような経験けいけんをしているかもしれず、自分じぶんだけではないとかんじられることもあります。

必要ひつようおうじて、専門家せんもんかのサポートをけることも大切たいせつです。セラピストやカウンセラー、心理士しんりし精神科医せいしんかい相談そうだんすることは、けっしてずかしいことではなく、ごく自然しぜんなことです!
人生じんせいのどこかで、だれもが一度いちど専門的せんもんてきたすけを必要ひつようとすることがあります。こうした専門家せんもんかは、バーンアウトのきっかけになっている要因よういん一緒いっしょつけ、どうっていくかをかんがえる手助てだすけをしてくれます。そしてそのプロセスをとおして、これからの困難こんなんにもすこしずついやすくなっていきます。
費用ひようのことがになる場合ばあいは、地域ちいき相談窓口そうだんまどぐちやホットラインに連絡れんらくしてみてください。無料むりょう利用りようできる支援しえん用意よういされていることもあります。

・より健康的けんこうてき生活習慣せいかつしゅうかんれてください。たとえば、より適切てきせつ時間じかんねむる、みずをしっかりむ、バランスのよい食事しょくじをとる、きなことに時間じかん使つかうなどです。

自分自身じぶんじしん最優先さいゆうせんにしてください。

・ヨガやサポートグループなど、マインドフルネスの活動かつどうためしてみてください。

瞑想めいそうれることも有効ゆうこうです。不安ふあん軽減けいげんし、集中力しゅうちゅうりょくたかめる効果こうかがあります。

専門家せんもんか判断はんだんもとづいて、必要ひつようであればくすり使用しようすることもあります。不安ふあんよくうつの症状しょうじょうをやわらげるたすけになります。

バーンアウトとは、ストレスがかさなった結果けっか日常生活にちじょうせいかつ対処たいしょすることがむずかしくなる状態じょうたいです。身体的しんたいてき健康けんこう心血管疾患しんけっかんしっかん肥満ひまん糖尿病とうにょうびょうなど)のリスクをたかめるだけでなく、心理的しんりてき影響えいきょうとしてよくうつにつながる可能性かのうせいもあります。

そのため、バーンアウトはできるだけ予防よぼうし、もしきてしまった場合ばあいにははやめに対処たいしょすることが重要じゅうようです。この概念がいねんおおくのひとられるべきであり、学校教育がっこうきょういくなかでもあつかわれるべきだとかんがえられます。

アクティビストには、社会しゃかいをよりえていく役割やくわりがありますが、同時どうじ自分自身じぶんじしんこころからだ健康けんこうまも責任せきにんもあります。

本記事ほんきじは「Pizza & Write-a-thon」という、Activist HandbookとFederation of Young European Greensによる共同きょうどうプロジェクトのなか作成さくせいされました。


以上いじょう翻訳ほんやく
出典しゅってん:Activist Handbook
原文げんぶんhttps://activisthandbook.org/wellbeing/burnout
アクセス:2026年4月12日
本記事ほんきじ上記じょうきをもとに翻訳ほんやく編集へんしゅうしたものです。
本記事ほんきじ元記事もときじ同様どうよう、 Creative Commons のライセンス
CC BY-NC-SA 4.0 のもとで公開こうかいします。

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